WHP008
ポスターセッション①② 8月6日・7日 7-1F-B 12:40-14:40/13:00-15:00
山形大学医学部東日本重粒子センターの現状報告(7)
Current status of East Japan Heavy Ion Center, Faculty of Medicine, Yamagata University (7)
○想田 光1, 宮坂 友侑也1, 柴 宏博1, 石澤 美優1, 小野 拓也1, 岩井 岳夫1, 橋本 勝則2, 李 潤起2, 永井 恭平2, 菅藤 洋平2, 大内 章央2, 佐藤 亜都紗2, 小林 泉2, 佐藤 啓1, 小藤 昌志1(1山形大学, 2加速器エンジニアリング)
○Hikaru Souda1, Yuya Miyasaka1, Hongbo Chai1, Miyu Ishizawa1, Takuya Ono1, Takeo Iwai1, Katsunori Hashimoto2, Junki Lee2, Kyohei Nagai2, Yohei Kanto2, Fumihisa Ouchi2, Azusa Sato2, Izumi Kobayashi2, Hiraku Sato1, Masashi Koto1(1Yamagata Univ., 2AEC)
山形大学医学部では2017年から重粒子線治療施設の建設を開始し、2021年2月に水平ビームによる前立腺癌治療を開始した。重粒子線治療装置の入射器およびシンクロトロンはQSTで開発された普及小型重粒子線治療装置の設計を踏襲した4 MeV RFQ+IH-DTL線形加速器と 430 MeV/uシンクロトロンであり、加速器で600段のエネルギーを利用可能とすることで0.5mm刻みの飛程制御を実現していることが大きな特徴である。照射装置は大幅に小型化されたスキャニング照射装置が初めて搭載され、これにより超伝導回転ガントリーも重量約200tまで小型化されている。回転ガントリーは15度刻み24角度での運用を行っているが、パラメータ補間による新規角度調整の手順が確立して1日で行えるようになり、上記以外の角度での治療も2件実施した。治療で使用する角度については定期的な精度検証(Quality Assurance)測定でビーム位置・サイズを担保・調整する必要があり、実用エネルギー帯では全角度で概ね1mm以内の位置精度を維持している。大きなトラブルとしては出射静電セプタム電源の抵抗絶縁劣化などが発生したが、半日以上治療を停止するトラブルは発生せず比較的安定した運用ができ、2024年度の治療実施人数は過去最高の684人となった。外部ユーザーの実験利用も増加しており、多段階のエネルギーで102 -109pps程度までの幅広い強度の照射が可能なことで、ユーザーの需要に応える運用が可能となっている。