WEP069
ポスターセッション① 8月6日 61A 12:40-14:40
抵抗と磁場分布測定によるJ-PARC MR偏向電磁石コイルの層間短絡箇所を特定する試み
Attempt to locate an inter-layer short in the J-PARC MR bending magnet coil via resistance and field measurements
○岩田 宗磨1, 石井 恒次1, 芝田 達伸1, 湯井 良介2, 吉井 正人1, 森田 裕一1, 下川 哲司1, 三浦 一喜1, 發知 英明1, 大越 隆夫1, 松本 教之1, 松本 浩1(1高エネルギー加速器研究機構 J-PARCセンター, 2株式会社NAT)
○Souma Iwata1, Koji Ishii1, Tatsunobu Shibata1, Ryousuke Yui2, Masahito Yoshii1, Morita Yuichi1, Tetsushi Shimogawa1, Kazuki Miura1, Hideaki Hotchi1, Takao Oogoe1, Noriyuki Matsumoto1, Hiroshi Matsumoto1(1KEK / J-PARC, 2NAT Corporation)
2024年5月、J-PARC MRの偏向電磁石BM116において層間短絡が発生した。予備コイルとの交換により加速器運転は再開されたが、短絡箇所の特定および原因の調査は現在も継続中である。外観からは短絡箇所を特定することができず、また放射化物であるコイルの切断・解体は最小限にとどめる必要があるため、短絡箇所の状態を維持したまま、非破壊的な手法による調査が求められている。対象コイルは周長約15 m、5ターン×6層構成で、1層ごとに1つの冷却水路が設けられている。給排水口を用いて任意の層に通電できるが、通電対象以外の層にも電流が流れることから、4層目と5層目間の短絡が確認された。X線透視などの非破壊検査手法も検討しているが、より簡便に実施可能な抵抗測定および磁場分布測定により短絡箇所の特定を試みた。要求される測定精度は0.1 mΩおよび0.1 Gauss程度であるが、測定誤差の影響により短絡箇所を正確に特定するには至らなかった。ただし、短絡が存在する可能性のある範囲をコイル周長の約1/3までに絞り込むことができた。今後は他の調査手法と組み合わせ、より高精度な位置特定を目指す。