WEP051
ポスターセッション① 8月6日 6-1F 12:40-14:40
理論的な化学量論に近づくようにカリウム含有量を増やすための、アンチモン化カリウムセシウム光電陰極の新しい成膜方法
A new deposition method for potassium cesium antimonide photocathodes about increasing the potassium content towards theoretical stoichiometry
○郭 磊1, 山本 将博4, 山口尚登 尚登3, Wang Gaoxue 3, 高嶋 圭史2(1広島大学, 2名古屋大学, 3ロスアラモス研究所, 4高エネルギー加速器研究機構)
○Rai Kaku1, Masahiro Yamamoto4, Hisato Yamaguchi3, Gaoxue Wang3, Yoshifumi Takashima2(1Hiroshima University, 2Nagoya University, 3Los Alamos National Laboratory, 4High Energy Accelerator Research Organization)
近年、加速器や電子顕微鏡の高度化に伴い、低エミッタンスかつ高量子効率(QE)を有する高性能フォトカソードの開発が求められている。中でも、CsK2Sbフォトカソードは、可視光での励起が可能であり、高QEと低熱エミッタンスを兼ね備えていることから、次世代光電子源として注目されている。しかしながら、CsK2Sbには依然として二つの課題が存在する。第一に、化学量論的な結晶組成を安定的に得るための普遍的な成膜レシピが確立されていないこと、第二に、活性表面が高感度であるため動作には超高真空が要求され、寿命が短く抽出可能な電荷量が制限されることである。これらの課題を克服するには、成膜されたフォトカソードの元素組成を詳細に解析し、動作時の残留ガス圧力および寿命との相関関係を明らかにすることが不可欠である。本研究では、放射光X線光電子分光法(Synchrotron Radiation X-ray Photoelectron Spectroscopy, SR-XPS)を用いて作製したCsK2Sbフォトカソードの深さ方向の元素組成プロファイルを取得し、それらと活性圧力との関係について検討した結果を報告する。