WEP035
ポスターセッション① 8月6日 7-1F-B 12:40-14:40
J―PARC遅い取り出しのためのスピル制御四重極電磁石セラミックダクトのRFシールド強化
Enhancement of RF shielding for ceramic ducts in spill control quadrupole magnets for J-PARC slow extraction
○冨澤 正人, 武藤 亮太郎, 中村 剛, 外山 毅, 魚田 雅彦(高エネルギー加速器研究機構/J-PARC)
○Masahito Tomizawa, Ryotaro Muto, Takeshi Nakamura, Takeshi Toyama, Masahiko Uota(KEK/J-PARC)
J―PARCメインリングでは、30GeVに加速されたビームを、速い取り出し方法を使ってニュートリノ実験施設に供給する運転と、遅い取り出し方法を使ってハドロン実験施設に供給する運転がある。速い取り出し運転の加速サイクルは現在1.36秒で平均ビームパワーは830kWである。遅い取り出し運転の加速サイクルは4.24秒でビームパワーは92kWである。速い取り出し運転において、ビーム強度を上げる過程で、遅い取り出しのためのスピル制御四重極電磁石付近の真空ゲージ(B-Aゲージおよび冷陰極ゲージ)がビームの影響によりうまく読めない現象が発生していた。この原因はスピル制御四重極電磁石のセラミック真空ダクトの外側に全周に渡って取り付けられた47本の幅5mm厚さ0.3mm隙間5mmの銅ストライプのRFシールドが端部で一本にまとめられており、端部でのRFシールド性能が不十分であるために発生していると推測された。一本にまとめられた銅ストライプの構造はそのままに残し、クランプ状のRFシールドを新たに取り付けることにより、端部のRFシールド性能を強化することにした。このRFシールドクランプの構造、製作、取り付け後の速い取り出し運転での真空測定値の異常の解消について述べる。RFシールドクランプ取り付け前後のビームカップリングインピーダンスの計算結果も示す。