WEP028
ポスターセッション① 8月6日 7-1F-B 12:40-14:40
重粒子線治療用傾斜余弦θスキャニング電磁石の設計
Conceptual design of Canted-Cosine-Theta scanning magnet for heavy ion therapy
○宮武 立彦1, 水島 康太1, 松葉 俊哉1, 片桐 健1, 藤本 哲也2, 楊 叶3, 岩田 佳之1(1量研機構 量医研, 2加速器エンジニアリング, 3ローレンスバークレー国立研究所)
○Tatsuhiko Miyatake1, Kota Mizushima1, Syunya Matsuba1, Ken Katagiri1, Tetsuya Fujimoto2, Ye Yang3, Yoshiyuki Iwata1(1QST, 2Accelerator Engineering Corporation, 3Lawrence Berkeley National Laboratory)
現在重粒子線治療装置の照射システムは、細く集束した荷電粒子ビームを3次元的に高速走査し腫瘍を塗りつぶすように照射するスキャニング照射法を用いることが主流であり、それらのシステムは回転ガントリー先端に取り付けられる。ガントリー径縮小のために照射システム長を短尺化する必要があるが、既存システムは電磁石下流側の大口径部で磁束密度を得にくいため、システム短尺化のために電源装置が大型化、高コスト化してしまうという課題がある。そこで本研究では、スキャニング電磁石システムに傾斜余弦θ(CCT; Canted Cosine Theta)電磁石と呼ばれる、逆向きに傾斜したソレノイドコイルを積層することで偏向磁場を生成する機構の採用を検討している。CCT電磁石の磁束密度は電流、コイル傾斜角、コイルピッチの関係によって決定され、開口径に依存しない特徴を持つ。そのため、既存システムで磁束密度の得にくい大口径部でも効率的に磁束密度を得ることが可能であり、照射システムの短尺化と電源容量抑制に寄与することが期待されている。本学会では、CCT型スキャニング電磁石の概念設計、構造最適化の結果について報告する。