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WEKO04

企画セッション② 8月6日 7号館71A/71B 16:55-17:15

SuperKEKB/Belle II実験の現状と今後
Status and prospects of the SuperKEKB/Belle II experiment

○松岡 広大(高エネルギー加速器研究機構)
○Kodai Matsuoka(KEK)

SuperKEKB加速器では、7 GeVの電子ビームと4 GeVの陽電子ビームを衝突させ、大量のB中間子、D中間子、τレプトンなどを生成する。次世代加速器の基盤技術となるナノビーム衝突方式を世界で初めて採用し、世界最小のビームサイズ、世界最高のルミノシティを達成している。Belle II実験は、それら大量の粒子の崩壊を精密に測定し、素粒子標準理論の予測と比較することで、崩壊過程に潜む新しい物理法則を発見し、宇宙の消えた反物質の謎などに迫ることを目指している。2019年に本格的な物理データ収集を開始し、途中約1年半の長期シャットダウンによる加速器と測定器の改修を経て、これまでに0.575 ab–1のデータを蓄積した。まだ前身のBelle実験の半分程度のデータ量だが、すでにBelle実験の精度を上回る物理成果を多く出しており、今後データを積み上げてゆくことで、新しい物理法則の発見に迫れると期待している。これから、ビーム電流を上げ、ビームサイズをさらに絞ることで、前身のKEKB加速器の10倍のルミノシティ、さらに2032年からの2度目の改修を経て数10倍のルミノシティを目指す。最終的に、目標とする50 ab–1のデータ量を2042年度末までに蓄積する計画である。本講演では、これまでの成果と今後の様々な挑戦について議論する。