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THP053

ポスターセッション② 8月7日 61A 13:00-15:00

SuperKEKB加速空洞における過渡的ビーム負荷の状況
Present Situation of Transient Beam Loading in SuperKEKB Acceleration Cavity

○小林 鉄也, 阿部 哲郎, 山口 孝明(高エネ研)
○Tetsuya Kobayashi, Tetsuo Abe, Takaaki Yamaguchi(KEK)

SuperKEKBは電子陽電子非対称衝突型円形加速器で、新物理の探索を目的として前人未到のルミノシティ達成を目指し、デザイン蓄積ビーム電流も非常に挑戦的な値である。高周波加速システムにとっても多くの課題があり、過渡的ビーム負荷もその1つである。ここで過渡的ビーム負荷とは、バンチ列中のアボート・ギャップ(=アボート・キッカー立ち上げ用の空バケットが続く歯抜け部分)により加速電圧に変調が起こることである。これによりバンチ毎の同期位相がずれ、ルミノシティの低下が懸念される。更にSuperKEKBではアレス空洞と呼ばれる特殊な3連空洞システム(π/2モード運転)を採用しているため、ギャップにより寄生モード(0, π モード)が励起される。その結果、通常の変調に加えて、バンチ列の先頭(ギャップ直後)に速くて大きな位相変化が作られる。これは衝突への影響の他にも、アレス空洞に備わる0, π モード減衰器への電力負荷の増加も懸念される。本発表では、過渡的ビーム負荷の課題について改めて整理しつつ、最近の運転状況(空洞変調の測定結果など)を紹介する。現在の蓄積ビーム電流は1.6A(デザイン電流は3.6A)で大きな問題にならずにルミノシティの世界最高記録を更新した。デザイン電流における評価や対策案などはすでに論文発表されているが、シミューションにおけるアレス空洞のパラメータ(空洞間結合度)の扱いに進展があり、より実際に近い評価が可能となったので、改めてシミュレーンと測定結果を比較する。

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