THO607
加速器土木・ビームダイナミ 8月7日 6号館61C 16:20-16:40
高放射化場での効率的な測量を実現する三次元測定機を用いた測量手法の確立
Establishing a Survey Method Using a 3D Measuring Device for Efficient Surveying in High Radiation Fields
○井上 薫, 牧村 俊助, 内山 雄祐, 深尾 祥紀, 角 直幸, 吉田 誠, 飯尾 雅実(高エネルギー加速器研究機構)
○Kaoru Inoue, Shunsuke Makimura, Yusuke Uchiyama, Yoshinori Fukao, Naoyuki Sumi, Makoto Yoshida, Masami Iio(High Energy Accelerator Research Organization)
J-PARCのハドロン実験施設南実験棟では、COMET Phase1実験に向けてビームライン装置の設置作業が進んでいる。ビームライン装置をビームライン上に精密に設置するためには、ビームライン上にセオドライ・レベルを設置して、ビームライン機器のズレ量を計測する、またはレーザートラッカーを用いて三次元空間の位置を精密に測量することが行われる。しかし、COMET一次ビームライン室ではビーム運転後では高度に放射化(1~10mSv/h)するため、測量機器をビームライン上へ設置する際に時間を要するため、作業員の被曝量が大きくなる。また、ビームラインの場所の制約からセオドライ・レベルの設置が困難となっている。レーザートラッカーの場合は、高価な機器が汚染される可能性があると同時に、レーザーによってリフレクターを慎重に追尾する作業が必要となる。そこで我々は従来の測量とは異なる手法として、測定プローブの三次元空間上の位置を測定できるキーエンスのワイドエリア三次元測定機WM-3000を使用した。この時、三次元測定機自体はビームライン上以外の任意の場所に設置が可能である。また、測定プローブは追尾が外れても、補助カメラの撮影範囲であれば、即座に測定を再開することができる。この測定手法であれば、測量時間も短く、放射線環境化における効率的な作業を実現し、被爆を少なくすることが可能となる。本発表では高度に放射化している場所および狭い空間でも効率的な測量を可能とする三次元測定機を用いた測量法の現状を報告する。