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TFP016

ポスターセッション②③ 8月7日・8日 61B 13:00-15:00/10:00-12:00

京大複合研電子線型加速器施設(KURNS-LINAC)の現状
Status of KURNS-LINAC

○阿部 尚也, 高橋 俊晴, 堀 順一, 木野村 淳, 籔内 敦, 吉野 泰史(京都大学複合研)
○Naoya Abe, Toshiharu Takahashi, Jun-ichi Hori, Atsushi Kinomura, Atsushi Yabuuchi, Hirohumi Yoshino(KURNS)

京大複合研電子線型加速器施設(KURNS-LINAC)は現役で稼働している線型加速器としては国内最古であり、稼働から60年を迎える。古い加速器ではあるが、全国共同利用施設として非常に活発な利用が行われており、コロカ禍以降初の2千時間を超える利用運転が実施された。前回発表時からの主なトラブルが2つあり、一つは電子銃付近での放電による真空悪化の増加である。従前からも時折発生していたが、単発的な事象に留まっており、また復旧も時間を取らずに可能であったため、特段の対応を取ることはなかった。だが、この度の真空悪化は、発生後に復旧を試みると所定の電圧が印加される前に放電が発生し、復旧できない状況となった。対応として試みたことは、真空状態回復までの時間を十分に取ること、所定の電圧をビームに大きな影響が出ない程度まで下げること、電子銃ヒーター出力を下げることであり、対応したそれぞれの効果により現在は運転を実施することができている。だが、今後更に悪化する可能性があるため、20年近く使用した電子銃の交換を視野に入れている。もう一つはNo.1モジュレータDeQingの故障であり、装置内の高電圧ケーブルの低圧部への異常接近による放電による故障が発生している。故障部品が配線とヒューズ(ホルダー含む)及び整流ダイオードであり、想定よりは少ない範囲で対応を終えることができた。一方、利用継続のためにDeQingによる安定化なしで運転を行ったが、ビームに与える影響は少なからず見え、DeQingによる安定化の効果を実感することとなった。

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