FRP077
ポスターセッション③ 8月8日 61B 10:00-12:00
SPring-8挿入光源ビームラインにおける四象限型XBPMを用いた光軸測定
Synchrotron radiation beam axis measurement using four-quadrant XBPM at SPring-8 insertion device beamline
○青柳 秀樹(公益財団法人高輝度光科学研究センター)
○Hideki Aoyagi(Japan Synchrotron Radiation Research Institute)
大型放射光施設SPring-8では、各放射光ビームラインのフロントエンド上流部(光源から約20m)に光電子放出型放射光(X線)位置モニタ(XBPM)を1台ずつ設置し、光源からの放射光ビームの変動を角度として計測している。これまで実用上大きな問題なく運用されてきたことから、2台のXBPMを併用することで、放射光ビームの位置と角度を更に精確に決定できると考えられる。しかし、上流XBPMに採用されている従来の固定式ブレード型検出素子では下流XBPM(光源から約25m)への干渉が問題となるため、BL15XUでは検出素子間隔を可変とする四象限型XBPMを上流側に導入した。ところが、下流への干渉を避けるために検出素子間隔を広げた結果、位置感度係数における水平・垂直間のカップリングが顕著となり、2台の同時運用およびその標準化に制約が生じていた。そこで、水平/垂直の結合を分離可能な位置感度係数(2×2行列による一次変換として表現)を用いた校正手法を考案した。作業手順としては、従来通りXBPMを上下左右に移動させた4か所のみの測定により、実用上十分な精度でマッピングが可能であることを実証した。本報告では、位置感度係数のX–Yカップリングを分離する校正手法、および、放射光ビームの位置と角度を測定するために2台のXBPMを同時運用した実績について詳述する。