FRP032
ポスターセッション③ 8月8日 7-1F-B 10:00-12:00
J-PARC遅い取り出しビームロス低減のためのシリコン湾曲結晶の開発
Development of Bent Silicon Crystal for Beam Loss Reduction in J-PARC Slow Extraction
○武藤 亮太郎1, 浅見 高史1, 木村 琢郎1, 松村 秋彦2, 村杉 茂1, 沼井 一憲1, 岡村 勝也1, 白壁 義久1, 冨澤 正人1, 柳岡 栄一1(1高エネルギー加速器研究機構, 2株式会社NAT)
○Ryotaro Muto1, Takashi Asami1, Takuro Kimura1, Akihiko Matsumura2, Shigeru Murasugi1, Kazunori Numai1, Katsuya Okamura1, Yoshihisa Shirakabe1, Masahito Tomizawa1, Eiichi Yanaoka1(1KEK, 2NAT Corporation)
J-PARCメインリングでは、ハドロン実験施設にむけて30GeVおよび8GeV陽子ビームの3次共鳴を用いた遅い取り出しを行っている。2025年5月の運転では30GeV, 92 kWでのユーザー利用運転を達成したが、さらなる大強度化のためには遅い取り出しにおけるビームロスのさらなる低減が必須である。ビームロスは主に、遅い取り出し直線部の最上流に位置する静電セプタムでおこるため、このビームロスを低減するための一手法として湾曲シリコン結晶の開発を行っている。これは、湾曲させたシリコン結晶の荷電粒子に対するチャネリング効果を用いて静電セプタムのセプタム電極に衝突してしまう陽子を偏向させ、ビームロスの低減を図る機器である。本発表では、シリコン結晶をビームと干渉しない部分で湾曲させたときの結晶の変形量を有限要素法で見積もり、鉛直方向の湾曲角度の変化がロス低減効果に与える影響を考察する。特に、8GeV取り出しの場合の鉛直方向サイズの大きいビームに対する影響を検討する。