FRP022
ポスターセッション③ 8月8日 7-1F-B 10:00-12:00
重粒子線治療用シンクロトロンの超伝導偏向磁石ヨークに生じる渦電流損失評価
Evaluation of eddy current loss induced in superconducting bending magnet yoke of heavy-ion therapy synchrotron
○水島 康太1, Yang Ye2, 藤本 哲也3, 松葉 俊哉1, 宮武 立彦1, 折笠 朝文4, 高山 茂貴4, 天野 沙紀4, 川崎 瑠斗4, 岩田 佳之1(1量子科学技術研究開発機構, 2ローレンスバークレー国立研究所, 3加速器エンジニアリング株式会社, 4東芝エネルギーシステムズ株式会社)
○Kota Mizushima1, Ye Yang2, Tetsuya Fujimoto3, Syunya Matsuba1, Tatsuhiko Miyatake1, Tomofumi Orikasa4, Shigeki Takayama4, Saki Amano4, Ryuto Kawasaki4, Yoshiyuki Iwata1(1QST, 2LBNL, 3AEC, 4TESS)
量子科学技術研究開発機構では、次世代の重粒子線治療装置として超伝導電磁石を採用した小型シンクロトロンを設計開発中である。シンクロトロンに使用される超伝導電磁石の特徴としては、最大二極磁場を3.5 Tとし、液体ヘリウムを使用しない小型冷凍機による伝導冷却システムを採用しながら、およそ0.7 T/sの速い励磁速度を実現することを目標としている。超伝導磁石の安定な交流運転を実現するためには、最大励磁電流を抑えて超伝導線の負荷率を下げることが好ましい。過去の研究にて、磁石ヨークに設ける磁場調整用ホールの配置・サイズを最適化することにより、所望の磁場均一度を保ちながら最大励磁電流を5%低減することに成功した。その一方で、ヨークの積層鋼板を垂直に貫く向きの磁場成分は大きく増加し、交流運転に伴うヨーク中の渦電流損失が増大する結果となった。本発表では、ヨークに生じる渦電流の解析から交流運転での渦電流損失を評価し、ヨークに対してスリットを設けた場合の効果を比較した結果を報告する。