FRP014
ポスターセッション③ 8月8日 7-1F-A 10:00-12:00
SPring-8-II蓄積リングにおけるビーム寿命の評価
Beam lifetime evaluation based on simulation of a vacuum pressure distribution for the SPring-8-II storage ring
○上田 庸資1, 出羽 英紀1, 正木 満博1, 増田 剛正1, 太田 紘志1, 谷内 友希子1, 大石 真也1, 2, 小路 正純1, 2, 高野 史郎1, 2, 田村 和宏1, 2, 渡部 貴宏1, 2(1JASRI, 2理研)
○Yosuke Ueda1, Hideki Dewa1, Mitsuhiro Masaki1, Takemasa Masuda1, Hiroshi Ota1, Yukiko Taniuchi1, Masaya Oishi1, 2, Masazumi Shoji1, 2, Shiro Takano1, 2, Kazuhiro Tamura1, 2, Takahiro Watanabe1, 2(1JASRI, 2RIKEN)
SPring-8では次世代放射光施設SPring-8-IIへのアップグレード計画を進めている。SPring-8-IIの多極磁石は密に配置されており、かつ磁極間隔も狭い。従って光吸収体やポンプ等の真空機器配置に制約が生じ、またコンダクタンスの小さい小口径の真空チェンバを採用しなければならない。このため、SPring-8-II真空システムでは小型光吸収体を分散配置すると同時に、光脱離ガスの主な放出源である光吸収体の近傍にNEGポンプを設置することで排気効率の向上を図っている。しかし、NEGポンプの排気速度はガス吸着量の増大に伴って低下していくので、安定した加速器運転に必要なビーム寿命を確保するためには適切なタイミングでのNEG再活性化が不可欠である。
SPring-8-II蓄積リングにおけるビーム寿命を評価するにあたり、NEGポンプ排気速度のガス吸着量依存性が圧力分布に及ぼす影響と、圧力分布やベータトロン関数等の位置依存性がガス散乱ビーム寿命に及ぼす影響を考慮する必要がある。これらを踏まえて1セル分の圧力分布シミュレーションを行い、ビームドーズ量に対するビーム寿命を求めた。さらに、Iτ積(ビーム電流とビーム寿命の積)のビームドーズ依存性から、排気速度低下による寿命の減少について評価した。その結果を排気速度低下を考慮しない場合のIτ積と比較することにより、最適なNEG活性化タイミングについて検討した。
本発表では上記の検討結果について報告する。