FRO607
電磁石・レーザー 8月8日 6号館61C 15:20-15:40
g-2/EDM 精密計測用磁石の磁場構成と調整方法の検討
Structure and tuning method of the superconducting magnet for the g-2/EDM precision measurements
○阿部 充志1, 佐々木 憲一1, 三部 勉1, 小川 真治1, 福村 省三2, 飯沼 裕美3(1高エネルギー加速器研究機構, 2新潟大学, 3茨城大学)
○Mitsushi Abe1, Ken-ichi Sasaki1, Tsutomu Mibe1, Shinji Ogawa1, Seiso Fukumura2, Hiromi Iinuma3(1KEK, 2Niigata Univ., 3Ibaraki univ.)
J-PARCで準備を進めているミューオンの磁気・電気モーメント(g-2/EDM)高精度測定に用いる磁石はミューオンを周回・蓄積するシリンダー状の領域(3cm半径幅、10cm高で直径66.6cm)に、高磁場(3.0T)で超高一様磁場(許容振幅±0.1ppm)を持つ。螺旋入射したmuonを赤道面付近の周回軌道を安定に保つ弱収束磁場(WFF: Weak Focus Field)分布を加えても、理想磁場から±0.1ppm以内の残差とする必要がある。しかし、設置直後の磁場(素磁場)は、組立・設置誤差などで、最大1000ppm程度の誤差磁場を持つ。そこで、実験に先立ち磁場分布を精密に調整(シミング)出来るように、調整ツールを用意する。ハードとして、磁化強磁性体を利用する受動磁場シミング(粗調整、微調整用の2種類)、周回方向6分割の2種類のシムコイル群を用意する。また、計算ソフトとして、磁場分布を連続的に理解するために、離散的な計測磁場から磁場分布を求める磁場分布の再構成計算ツールと、磁場分布調整のためにシム片配置とシムコイル電流を計算するシミング計算ツールも用意する。本報告では、これらのツールについての考え方と適用例のシミュレーションを報告する。